最先端の点滴療法や生活習慣のアドバイスを行っています。

-認知症(レビー小体型)-

「サプリメント併用による点滴療法での改善事例」

  下の絵は、男性が定年後65~70歳の時に絵を習っていた時に描かれた「鳥」の絵と「黄色の花」の絵です。


  日本画で筆を使い仕上げる技法なので、迷いがなくスッと一筆でラインが描かれているのが特徴です。また東京の方の絵画展でも入賞されるなど非常に絵心がおありの方です。
  性格としては、非常に穏やかな方でゆったりとされた方です。

  しかし、徐々に夜間起きる回数が増え、幻視、ご家族に対し言葉が荒くなる、イライラが常にあるなどの症状が強くなられてきており、ご家族の方も大変だったようです。
平成26年3月頃(87歳)、レビー小体型の認知症と専門機関で診断を受けられました。


  デイケアで、点滴をはじめる半年前に塗られたのが「クマのぬり絵」です。(平成27年9月頃89歳)
絵心のある方なので、ぱっと見非常にお上手な気がしたのですが、永年ご主人の絵を見てきた奥様は、ご主人の塗り方ではないと感じられたようです。

  全体に色が暗く、また背景に色づけされていない感じがご主人の元々の絵と違うと奥様が感じられるのではないかと専門の方の解説を頂きました!!!


  その後が、「オレンジの花」の絵です。クマの1ヶ月後にかかれた物です。(平成27年10月頃89歳)
これも何となく奥様からするとご主人の絵ではないとの印象のようです。
  以前の筆遣いに比べ、線に迷いがあり一度で描かれていないこと、色がはみ出していることが奥様の違和感ではないかとのご指摘を専門家の方に受けました!!


  その後、絵を描いたり、塗り絵などしなくなっていたようです。

  平成28年5月頃、当院で認知症に対する点滴療法についてお話しさせていただいたところ、ご家族の方の希望で週1回点滴とサプリメントを併用させていただきました。
  点滴を5月20日にスタートしました。3回目程で点滴を受ける前と比べて感覚として50%位、以前より会話することができるようになられた。食欲がでた。自分でできることが増えた感じがするとのことでした。
  この頃の塗り絵が、「ガクアジサイ」です。(平成28年6月89歳)これも、お上手なのですが・・・奥様納得いかないようです。専門家の方のお話しでは、途中までしっかり丁寧に塗っていたけれど集中力が続かず、後はぐちゃぐちゃと塗ってお終いになっている様子が見られますとのことでした。ただ、やってみようという気力がでたことは良いことではないかと思っています。

  その後が、「朝顔の花」の塗り絵です。(平成28年7月90歳)この頃、性格が以前のように穏やかになり、幻視などもほとんどないようです。以前より集中力も出てきているようです。食事も良く噛んで食べられるようになり、住所なども言えるようになってきました。奥様も納得される絵の出来映えです専門の方に見ていただくと、はみ出しが少なくイライラとした雑な塗り方がなくなっているとのことです





  最後は、「風景の塗り絵」です(平成28年8月90歳)大作です!!多彩な色使いと集中力お見事です!!!奥様も大変喜んでおられました!!。
専門家の方からもあっぱれ~を頂きました!!。最後まできちんとやりきっているところが素晴らしいです。これからますますの改善を見せていただければとのことでした。

  日常生活も、自分でできることが非常に増えてきているようで点滴をしてよかったとのご家族のお喜びの声を頂きました。